俳優の平幹二朗さんやプロ野球監督の野村克也さん、女優の白川由美さんなどが、浴室で亡くなられていたことをご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
出典:入浴時の温度管理に注意してヒートショックを防止しましょう|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
東京都健康長寿医療センターの資料によると、入浴中の心肺機能停止者数は、夏には160件足らずなのに対し、冬場にはその10倍以上の1760件近くも発生しています。
浴槽で亡くなった場合「お湯の中で遺体が腐敗しやすいこと」「発見が遅れてしまいがちであること」などの理由から、とても悲惨な現場となります。
このような浴室の清掃も特殊清掃業者であれば対応が可能です。
この記事では、浴室での特殊清掃の手順や、清掃が自力では難しい理由などについて解説しています。
また、風呂の特殊清掃で評価の高い「特掃屋クリーンマイスター」の作業についてもご紹介しています。
風呂の特殊清掃が必要なケース
自宅の風呂では、なぜ特殊清掃が必要となるような最期を迎えてしまうのでしょうか。
その大きな理由を3つ紹介します。
|孤独死
孤独死とは、一人暮らしの方が誰にも看取られることなく亡くなることを指します。
高齢者にありがちなことと思われがちですが、若者の孤独死も少なくありません。
風呂での孤独死となる原因も、ヒートショックや熱中症による転倒や溺死、自殺、突然死などさまざまです。
浴槽で亡くなり、発見まで長い時間が経っている場合、死体がふやけて死因の判定が難しく、原因不明とされることもあります。
|溺死
浴槽で溺死する原因のほとんどが、ヒートショックと熱中症によるものです。
- ヒートショック
ヒートショックとは、風呂場と脱衣所の温度差による健康被害のことです。
日本の住宅は、廊下や脱衣所が冬場にとても寒くなる特徴があります。
寒い脱衣所で服を脱ぎ冷えきっている体のまま熱いお湯に浸かると、急激な温度差で血圧が乱高下してしまうのです。この血圧の乱高下により、脳梗塞や心筋梗塞、不整脈などを引き起こしたり、失神したまま溺れてしまったりします。
- 熱中症
千葉科学大学の黒木尚長教授の研究では、浴室での死亡原因の8割が熱中症によるものとされています。
熱中症は、夏の屋外だけでなく、風呂場でも起こります。
熱い風呂に長時間浸かっていることで体温が上昇し、脱水症状を起こし失神、そのまま亡くなることがあるのです。
とくに高齢者は、お風呂で自分の体温が上昇していることに気づきにくく、体調の異変を感じた時には体力的に浴槽から出られず、亡くなってしまいます。
若い人でも仕事などで疲れた状態で入浴し、そのまま眠ってしまい、溺死してしまうこともあります。
参考文献:入浴事故の危機管理:なぜ、入浴事故が起こっているのか|J-STAGE
|自殺
風呂場での自殺の多くは、手首を切るリストカットによるものです。そのため、特殊清掃作業は血の処理に多くの時間が費やされます。
お風呂場で自殺をしても、すぐに発見されるとは限りません。自殺でも、他の遺体同様、時間が経つにつれ腐乱し、強い異臭を放ちます。
最近の浴室は、湿気を逃さないよう密閉度が高くなっていることもあり、腐乱のスピードが早く、悪臭も強くなる傾向があります。
風呂の特殊清掃が自力では難しい理由
風呂の特殊清掃は、一般的な清掃やハウスクリーニング業者の清掃では対応できないと断言してよいでしょう。その理由を解説します。
|浴槽の水を適切に廃棄できない
風呂の特殊清掃では、遺体が長時間浸かり腐敗したため真っ黒になった液体や、洗い場にこびりついた血液、浴室全体に発生した害虫などの清掃が必要です。
浴槽の水には、体から染み出た油分や皮脂が浮かび、健康を害する細菌などが通常の何倍もの率で含まれています。
細菌による感染を防ぐためには防護服を着用しなければならず、とても一般の方が対応できる現場ではありません。
また、浴槽の水を排水管に流してしまうと、配管の洗浄と除菌を何度も行わなければなりません。
そして清掃後には、二次感染の恐れもあることから、安全性確認のための水質検査も必要です。
特殊清掃業者の作業では、浴槽の水は排水管に流さず、汲み出してトイレに流したり、廃棄物として持ち帰ったりしています。
|臭いを完全に除去することが難しい
風呂場で浴槽に浸かったまま孤独死した現場は、部屋で亡くなるよりも腐敗の進行が早く、腐敗臭が風呂場全体に充満し、染みついています。
その異臭は想像を絶するもので、マスクをしていても耐えられるものではありません。
特殊清掃業者の作業は、この腐敗臭の完全消臭です。
換気口から配管まで、専門的な薬剤を使い徹底的に清掃し、壁などに付着した雑菌などの除菌をします。
また、オゾン消臭機などで完全消臭を目指します。それでも臭い戻りすることもあり、完全消臭は大変難しい作業です。
市販の防臭・脱臭剤などでは、到底除去することはできないのです。
風呂の特殊清掃の流れ
風呂の特殊清掃は、百戦錬磨の特殊清掃のプロにとっても大変な仕事と言われています。
ここでは、風呂の特殊清掃の基本的な手順を紹介します。
- はじめに体液や腐敗液を排水管に流さず、汲み出しと拭き取りをおこないます。
長時間遺体が浸かっていた液体は排水管に流さず、バケツなどで汲み出しトイレに流したり、廃棄物として処理したりします。 - 次に、浴槽の底に残った腐敗物をふき取ります。
一般には販売されていない専用の薬剤を使用して、除菌や殺菌、脱臭作業も行います。 - 浴室内に残されたシャンプーなどの備品は、除菌・脱臭後に破棄します。
- 清掃後には、浴槽、風呂場を解体します。
- 原状復帰のためのリフォームが必要な場合は、継続して作業を行います。
風呂の特殊清掃のご相談は
風呂の特殊清掃のご相談は、「特掃屋クリーンマイスター」にお気軽にご連絡下さい。
クリーンマイスターは、風呂の特殊清掃の豊富な経験があり、浴槽の水の処理や殺菌、除臭などの高い技術に定評があります。
また、ご遺族様や大家様・管理会社様などのお気持ちを大切にしながら、丁寧な作業を心がけております。
|即日見積もり作業
特殊清掃現場は、早期に作業を行うほど清掃もしやすく、料金も低価格に抑えられます。
クリーンマイスターでは、お電話、メール、LINEでも24時間お問い合わせを受け付けております。
お見積もりや作業開始は、最短即日で対応可能です。
|安心の返金保証
万一、クリーンマイスターの作業にご満足いただけない場合、作業代金を返金いたします。
作業品質に自信があるからこそできるご提案です。
|信頼の高品質
豊富な特殊清掃実績を活かし、短時間で効率良く作業を進めています。
また特殊清掃に関する新しい知識や清掃方法を積極的に取り入れ、社内でも定期的な講習会を実施しています。
|低価格
クリーンマイスターは、高品質低価格。万一他社より1円でも高ければ、さらに値引きを致します。他社との相見積もりも大歓迎です。
|風呂場の特殊清掃の作業事例
事例:ユニットバスの特殊清掃
広さ:1K
スタッフ:3名
清掃期間:1週間(臭気確認込)
バスルームで亡くなられていた現場の特殊清掃です。汚物や体液が排水管に詰まっていた状態であったため、体液除去に加えて排水管の消臭洗浄も実施。
まとめ
風呂の特殊清掃について、必要となるケースや自力では難しい理由、特殊清掃業者による清掃業務の流れをご紹介しました。
風呂の特殊清掃は、一般の方でできる清掃ではなく、専門の特殊清掃業者に任せる作業であることがご理解いただけたことと思います。
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県の風呂の特殊清掃は、信頼と実績の「特掃屋クリーンマイスター」に、お気軽にご相談下さい。
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