いつもたくさんのお問い合わせ誠にありがとうございます。
さて、本日は私ども遺品整理業者が現場を通じて経験した内容も交えさせていただきながらお話したいと思います。
遺品整理の流れ
故人の遺品を取り扱う際、ご依頼者様(ご遺族や友人など)とお見積りの時点で打合せを行います。
生前住まわれたお部屋のお片付けを行うわけですから淡々と行うのではなく細かく話し合います。
遺品整理業者が注意してヒアリングする点などをみていきましょう。
必要品・不用品の選別
ご依頼を受け遺品整理業者がお見積りに伺ってからまずお尋ねするのは残される故人の想い出の品々。
特掃屋クリーンマイスターが特に気にしている品物は次の通り、
・故人や家族が写った写真やアルバム類
・貴金属や装飾品
・生前よく愛用していた服や道具類
主に形見となる物などを必要とされるかを伺います。
又、ご依頼者様立ち合いの元作業を実施したり、遺品整理業者の判断で残した方がよさそうなお品物などは一時保管し後ほどご依頼者様に確認を取るといったことも行います。
買取り提案
ご依頼者様のご負担を減らすため、可能な限り買い取れるものは買い取らさせていただきます。
買取しやすいものは以下の通り、
・製造して間もない家電製品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ワインセラー等)
・汚れの少ないキッチン棚や机など
・ブランド品のバッグなど
特掃屋クリーンマイスターではその他判断しずらいものなどは鑑定士とともに査定を行います。
供養依頼
遺品の中には仏壇や年季の入った人形、遺灰といったものも数多くあります。
処分してもらいたいけど、魂のこもったものは……。
といった悩みも特掃屋クリーンマイスターでは解決いたします。
お付き合いのある仏具店さんやお寺さんに持ち込み供養・お焚き上げを行わせていただきます。
遺品整理の本質とは
私ども遺品整理業者がご依頼者様とお会いする際は悲しい別れを終えた後になることがほとんどとなります。
お見積りに伺った時点で涙を流す方々も大勢見てきております。
ここでは、過去の作業の中で実際にあったお話をさせて頂きたいと思います。
娘を想う父の気持ち
以前父親の遺品整理をご依頼された40代女性。
ご依頼者様は数年前に母を亡くし、小学校まで一緒に暮らしていた父親が亡くなられました。
兄弟もおらず一人娘だった為、警察から連絡が入り知ったとのこと。
ご両親が離婚する前から父のことが嫌いで、現在のご主人と結婚を決めた際顔合わせをお願いしましたがそれも拒否され、お孫さんの顔も見せないまま30年ほど疎遠状態が続いていました。
実際、遺品整理を早く終わらせてほしいといった様子で書類関係など後々必要になるものなどは残し、後は全て回収してほしいとの依頼でした。
1DKの男性の一人暮らしといったお部屋。
遺品整理の中で必ずあるといっても過言ではない写真やアルバムなども一切なく、酒瓶や古い漫画本、趣味の麻雀牌などが乱雑に置かれている状況でした。
しかしその中で、不釣合いなものを押入れから発見しご依頼者様に確認をと残すことに決めました。
それは、お歳暮などに贈られる四角い海苔缶に入った一通の便箋と汚れの目立った人型の小さい人形でした…。
作業完了の立ち合い時、それをご依頼者様に見せると目の色が変わり便箋の封を破り捨てました。
中に入っていた一通の手紙を読み終えると、ご依頼者様はその場に泣き崩れました……。
事情がわからない私どもでしたが、ご依頼者様が落ち着きを取り戻してお話を伺うことにしました。
人形は、ご依頼者様が小学生の時裁縫で手作りした父へのプレゼント。
手紙には娘への謝罪の言葉などが綴られていたそうです。
すまない、もっと一緒に暮らしたかった。
そう綴られていたのです……。
ご依頼者様は私どもの目の前で父への謝罪を繰り返していました。
ごめんね。もっと仲良くしていればよかった……。
ご依頼者様は最後にこの人形と便箋を捨てないでくれてありがとうと感謝をしてくださいました。
感謝のお言葉を頂き私どもも胸が熱くなる想いでいっぱいでした。
ご家庭の事情は人それぞれですが父親が娘を想う気持ちは皆同じなのかなと思わされる出来事であり、ご依頼者様も相続放棄せず、現地に立ち入られたのはやはり父を想う気持ちがあったからこそなのだと感じます。
ご依頼者様の最後の笑顔が忘れられません。
私ども特掃屋クリーンマイスターは遺品整理を行う際【ご遺族に寄り添う】をモットーに天国へのお引越しのお手伝いをさせていただいております。
遺品整理の本質とは?
まだまだ答えを見つけたとは言い切れませんが、また一つ勉強になった体験でした。