孤独死は、少子高齢化が進む日本社会で大きな問題になっています。身近に起こっていて、誰もが巻き込まれる可能性のある孤独死という問題。
その孤独死の「処理屋」と呼ばれている業者があります。本記事では孤独死がわかったときの対処法や孤独死の処理屋と呼ばれる業者の仕事について解説します。
孤独死の処理屋とはどんな業者?
孤独死という悲しい出来事が起こってしまうと、その現場は痛ましい状況になってしまいます。普通の清掃業者では、孤独死が起こった部屋を原状復帰することはまず不可能です。
人が亡くなり、そのまま見つからずに時が経過すると、ご遺体は腐敗してしまいます。こうなると、孤独死の処理屋と呼ばれる特殊清掃業者が除菌、消臭、清掃をしないと、部屋を元の状態には戻せません。
孤独死の処理屋が行う特殊清掃の内容
では孤独死の処理屋・特殊清掃業者が行っているサービスとは、いったいどのようなものなのでしょうか?
■部屋にしみこんだ死臭を取り除く
孤独死が起こった部屋では、ご遺体が腐敗し、呼吸することが難しいほどの悪臭が発生してしまいます。普通のマスク程度では卒倒してしまう人もいるほどに死臭は強烈です。
このような死臭は、特別な機材や薬剤を使わないと取り除けません。この強烈な臭いから孤独死が判明することが多いことを考えると、どれだけ部屋が悲惨な状況になっているかは想像できると思います。孤独死の処理屋は、特別なゴーグルやマスク、保護服を着用して臭いを取り除く作業にあたります。
■部屋のクリーニングとリフォーム
孤独死が起こった部屋は、悪臭が充満しているだけではなく、多くの場合、体液により汚れています。
ちょっと血が付着しただけの衣服でも洗濯は大変ですが、床にしみこんだ血液や体液は、普通の洗剤を使っていては取り除けません。
孤独死の処理屋は、専用の薬剤を使用して汚れを取り除き、除菌も行います。クリーニングでの原状復帰が不可能な場合は、リフォームを行うこともあります。
■害虫駆除
孤独死が起こった部屋には、ウジ虫などの害虫が発生していることもあります。孤独死の処理屋なら、害虫が大量に発生していたとしてもスムーズに駆除してくれます。
■遺品整理
孤独死が起こった部屋には、故人の遺品が残されています。中には遺族にとって重要なものも含まれているので、すべてをゴミとして処分するわけにはいきません。
貴重品や形見になる物品などは、孤独死の処理屋が確実に殺菌などの処理をして遺族へと引き渡しています。もちろん、不用品や廃棄物に関しても仕分けをしたのちに適切に処分しています。
孤独死がわかったときの対処法
ここからは、誰もが経験することになるかもしれない「孤独死がわかったときの対処法」をご紹介します。特殊清掃業者はあくまで孤独死の処理屋ですから、孤独死がわかったら、まずは警察など、然るべき機関に連絡します。
ステップ1.警察に連絡
孤独死がわかったら、まずは警察に連絡します。生死の状況がわからない場合は消防への連絡も考えられますが、死亡が確実なケースがほとんどですから、第一通報先は警察と考えていいでしょう。
孤独死の起こった部屋に警察が到着するまで、部屋には入らず、そのままにしておかなければなりません。自然死ではなく、他殺かもしれないためです。警察による検証がすべて終わり、自然死であることが確定するまでは、遺族も部屋の管理者も部屋には入れません。
ステップ2.遺族・親戚に連絡
もしもあなたが孤独死が起きた部屋の管理者の立場である場合は、警察から遺族の連絡先をたずねられる可能性があります。遺族への連絡は通常、警察が行います。あなたが遺族の場合は、親戚など、関係者に連絡しましょう。
ステップ3.孤独死の処理屋に特殊清掃を依頼
孤独死の現場は、警察が最低限の処理を行います。しかし、原状復帰にはほど遠い悲惨な状況なので、特殊清掃を依頼します。
特殊清掃は、警察の検証後、すぐに行わなければなりません。そうしないと、臭いは悪化するばかりです。孤独死の処理屋に現場を見てもらい、見積りの価格が適正ならば、速やかに作業を依頼しましょう。
孤独死の処理屋を選ぶ際に注意するべきこと
孤独死が起きた際、頼りになる孤独死の処理屋。しかし、中には技術的に未熟な業者も存在するため、業者選びは慎重に行わなければなりません。孤独死の処理屋を選ぶ際は、どのような点に注意するべきなのでしょうか?
■実績
作業実績が豊富な孤独死処理屋は、やはり技術的に信頼できます。孤独死が起こった部屋のクリーニングは、孤独死が起こった場所、経過時間などに合わせて作業内容を変えなければなりません。
孤独死処理屋がこのような引き出しを持っているかどうか確かめるには、作業実績がよい指標になります。ホームページ上の作業事例をチェックしましょう。
■見積書
どのようなことにも言えることですが、曖昧な見積書を提示してくる業者を信用してはいけません。見積書に書かれている作業内容をしっかり見て、不明な点があれば必ず確認します。
特に相場を大きく下回るような安い見積りを出してくる業者には注意が必要です。「追加の作業が必要になった」などと言って、高額の追加料金を請求してくる業者も存在します。
■資格の有無
特殊清掃のための国家資格はありません。しかし、廃棄物の処理を行うには許可を得る必要があります。したがって、一般廃棄物収集運搬業などの許可を持っていない業者は遺品整理ができません。
孤独死現場の特殊清掃は「特掃屋クリーンマイスター」におまかせください
孤独死の現場は、修羅場と言ってもいいほど悲惨です。遺体については警察が対応してくれるにしても、悪臭と汚れ、そして害虫に対処しなければならないのは、遺族、もしくは物件の管理者です。
特殊清掃は、警察の現場検証が終わったらすぐに対応しないと、作業が大変になるばかりか、近隣への迷惑にもなってしまいます。
「特掃屋クリーンマイスター」は、特殊清掃のプロとして多くの孤独死の現場を見てきました。特殊清掃でお困りの際には、特掃屋クリーンマイスターにおまかせください!
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